数学1Aに続いて今回は2Bです。基本的な部分については同じですが1Aとは違う部分もあるので解説していきたいともいます。
2Bは問題の難易度が高い
2Bと1Aの最大の違いは問題の難易度だと思います。1Aについては問題そのものは(時間が無制限なら)それほど難しくない場合が多いですが2Bについては問題が難しいです。過去問を20年分くらいやればわかると思いますが少しずつ確実に難しくなっていると思います。もちろん年度ごとに難易度は違いますが傾向としては確実に難化しています。特に数列とベクトルについては難しいものが多い印象です(かといって統計は高校数学レベルを超えた出題に思われるので選択は勧めませんが)。誘導こそついていますが誘導の段階をいくつかすっ飛ばしている場合も多いです。問題そのものは中堅レベルの大学2次試験で出題されてもおかしくないようなものも含まれていて2次試験との難易度の差は他教科に比べると小さいです。9割を狙うなら中堅大学2次試験の標準以下の問題は解けるようにしなければなりません。ですから制限時間を考えるとかなり厳しい試験と言えます。基本問題が中心で平均点6割と言われるセンター試験ですが2Bは平均50点台が普通で半分を切ることも珍しくはありません。簡単になるような様子も見られないのでこちらが勉強するしかありません。センター試験においては例外的な難易度の試験と言えるでしょう。
基本問題+アルファの対策を。
上述のようにセンター2Bは難易度が高く教科書例題レベルの問題で満足していては9割は無理です。基本問題の重要性は言うまでもないのですがやや応用的な問題もできなければなりません。また、センターでは出ないだろうと言われていた数学的帰納法や意外と盲点になる微分やラジアンの定義が出題されたこともあるので各種証明や定義についてもよく確認しておきましょう。今後もネタ切れに困ったセンター試験サイドが出ないだろうと思われていた部分から出題をする可能性は大いにあり得ます。
難易度の高い試験に対応するべく9割を目指すなら青チャートレベルの参考書で地盤を固めましょう。青チャートで言うとレベル4くらいの問題は出題可能性が十分あるので解けるようにしましょう。1A同様最初は確認しながらでもよいので繰り返し説いて基礎を身につけましょう。身についたと思ったら今度は自力で解答し、しっかり解けるかどうかを確認しましょう。繰り返しになりますが定義そのものを問われたこともあるので問題のページ以外にも目を通しておきましょう。
センター演習は時間を守ること
1Aと同じですがセンター演習は何度も繰り返す必要があります。1Aよりも難しい試験なので気合を入れて行いましょう。マーク式のセンター問題集を使い、できればマークシートを実際に使ってください。制限時間以内に終わらなければ意味はないので本番同様に試験時間を厳守して行うことも忘れないようにしましょう。難しいのでなかなか点が取れないと思いますが解説を見てよく復習しましょう。とくにどうやったら最短経路で答えを出せるか、計算を楽にしているかということは要チェックです。
センター2Bは難しいので時には撤退する勇気が必要なこともあります。東大生が逃げ出すレベルの難問が出題されるかは分かりませんがこれまでの傾向を見ていると絶対ないとは言えないのがセンター2Bの怖いところです。大問の1番最後の問題に悩みすぎてベクトルが終わらなかったとしたら大量失点につながります。わからない問題があっても平常心を保ち一点でも多く得点できるように問題の難易度を見抜く力もセンター演習の繰り返しで身につけましょう。
1A同様に各設問ごとの解説や計算法は別の記事で述べたいと思います。
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