桐谷華と沢澤砂羽の完全新作出演が見られなくなって2年。ところが2021年にインレから発売される『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』に出演することが決まった。ファンにとってはお祭り騒ぎレベルの一大事件であるが手放しでは喜べない要素があるのも事実である。本記事ではこれまでのおさらいと復帰可能性の考察を改めて考える。
2年半ぶりの完全新作出演へ
桐谷&沢澤の完全新作出演は2018年10月の『Deep One』を最後に途絶えており以後の作品は続編ものであった。
しかし2021年3月発売予定の『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』において平教経役で完全新作復帰が決まった。約2年半ぶりである(延期しなければ)。なお発売ブランドのインレは歴史ものばかりを発売しているところであるため続編っぽくみえるが、どうやら完全新作で間違いないようだ。
一見すると大変すばらしいことであるが…。
考察1:メインキャラではない?
本作は源平ものであり沢澤が演じる平家の一門武将。つまり主人公たちの敵と考えられ、実際に公式サイトにもライバルという記述がある。おそらく平家物語の記述をもとにしたものだと考えられ、史実(軍記物語を史実としていいかどうかはさておき)の役割と大きく外れることはないのではなかろうか。
公式サイトのキャラ紹介の順番も後ろの方であり、製品概要の攻略キャラクターとして名前が挙がっていないことからメインヒロインではなくサブキャラクターであることが確定的である。現段階でメインキャラで復帰したとは言えないのが実情だ。ただしインレはFDを発売したことがあるのでFDで昇格の可能性は0とは言えない。
考察2:制作時期の問題ー本当に「復帰」なのか?
さてここからが真の疑問点である。本作は2021年発売予定で沢澤砂羽が出演する、これは間違いないことだろう。しかしこのことは彼女が忙しくなるであろう2021年、あるいは2020年に沢澤がオファーを受けたり収録を終えたりしたということを意味しない。
そう考える根拠は本作の沢澤以外のキャストだ。沢澤ばかりに目が行きがちであるが本作では他にも復帰勢の声優が存在する。夏野こおりと三代眞子である。夏野は歴史的には桐谷華名義の時代にラジオで共演したこともあったようで一時代を築いた声優だが近年は2017年1月の『ラムネ2』(『ラムネ』の続編だが『ラムネ』には夏野が出演していないため出演経歴的には新作とみなせるだろう)を最後に完全新作の出演が止まっていた。別名義が多いため実態の把握は難しいが年単位で完全新作に出ていなかったことは間違いなさそうだ。三代眞子も2018年の『メルキス』が最後で完全新作は3年ぶりの復帰である。
ここで一つの疑問が浮かぶ。数年間も美少女ゲームに出ていなかった声優が同じゲームで3人も復帰するだろうか?つまりオファー自体はかなり昔にしていたのではないかという懸念である。現在判明しているキャストのうち蒼乃むすびが2017年デビューっぽいのでこれよりも昔にオファーしていた可能性は0だろうが…。発売日的には2021年でもオファーが相当昔だったなら復帰と言えるかは微妙である。とくに桐谷に関して重要なのはオファーがあったタイミングが別の仕事で忙しくなる前なのか後なのかということだ。前だった場合は桐谷が今後も美少女ゲームに出演し続けるという証拠にはならないだろう。
私は関係者などではなくただのファンに過ぎないため業界の裏話など知る由もないが以上の点は疑問として残る。
まとめーもっと出演して
本作の発売だけでは桐谷華&沢澤砂羽が今後も美少女ゲームに出演し続けるという保証ができないのが現状だと思う。むろんファンとして出てくれることはありがたいことだが復帰を印象付けるにはもっと出演しないと何とも言えないだろう。
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