日本史のセンター試験について述べたいと思います。100点満点で軽く見る人もいるかもしれませんが、社会科はやれば点が伸びるのでとりこぼさないようにしたいものです。勉強法については世界史と重なる部分もありますがご了承ください。
会話問題
第1問は必ず会話問題が出題されます。文章が会話調になっているだけなのですが、特徴としては他の大問がほぼ時代ごとの出題なのに対し、第一門は古代から近現代まで幅広く問うてくることです。とはいえ基本さえできていれば解答可能なので焦らずに問題を把握できれば得点できると思います。
穴埋め・単語問題
空欄を埋める形で単語を選択する問題。センターに限らず選択式テストの定番問題で、基本的には教科書の範囲内から出題されるため難易度は低い。しかし選択肢に上がる単語は入れ替えの定番になるような誤りやすい選択肢なのでしっかり理解していないと失点する可能性もあるでしょう。
高得点を狙うなら間違えることはできないです。
正誤問題
世界史同様、正しい選択肢、誤っている選択肢もしくは正しい正誤の組み合わせを選ばせる問題。間違い選択肢を作るのパターンも同様で、同時代の単語と入れ替える、似ている単語と入れ替える、史実の結果とは異なるというパターンが多いです(例、明徳の乱と応永の乱の入れ替え)。あわてて解くとうっかりして間違えることもあるのでどこが誤っていそうか見当をつけながら丁寧に選択肢を吟味しましょう。
資料問題
地図や写真等の資料が用いられた問題で、世界史と異なるのは古文の資料が出題されることがあるという点でしょう。出題される資料はそのものは教科書未掲載のこともあります。といっても注はついているので古文の文法や単語を問う問題は出ませんし、古文そのものの知識は知らなくても正答を導くことは可能です。問題が聞いている事項についての知識があれば十分だと思います。
時代問題
世界史とは異なり、横(他国)の時代的つながりを聞いてくることはめったにありません。日本史なので教科書範囲外の他国の事項を問うことはセンターでは反則でしょう。
とはいえ縦のつながりについては世界史よりも細かく聞いてくる印象です。歴史的事項の並べ替え問題が頻出で、ながれをしっかり理解できているかが問われています。政治史なら政治史、経済史なら経済史とまとまった分野の流れを聞いてくることが多いので学習時には要注意です。
対策・勉強法について
基本は世界史と同じですが分量が世界史よりもやや少ない分、問題は日本史の方が難しいような気がします。教科書太字の単語だけでなく細字や欄外の単語についても気を配りましょう。教科書にない私大用のマニアック用語は覚える必要はありません。
社会科は繰り返し教科書を読めば頭に入ってくるので頑張りましょう。とはいえ、英語や数学といった教科に時間を回したいところなので日本史に使える時間は多くないです。頭に入っていない単語には下線を引っ張り、完ぺきなところはさらっと流していく等の工夫で時間を節約しましょう。日本史も事故が少ない科目なので、日本史好きで定期テストや模試で高得点をとることができている学生は基本事項の確認と数年分の問題に目を通しておけば9割は狙えます。逆に日本史が嫌いな学生やコツコツ取り組まず後回しにしてきた学生は最後の最後まで点が伸びる可能性がある教科なのであきらめずに取り組みましょう。
重要なのはどこが重要なのか・出題されそうなのかを見抜くことです。何度も問題を解いていると選択肢の作り方が分かってくるのでどこが大事化はおのずとわかるようになります。同時代の単語や似ている単語の入れ替えはテンプレですので自分でチェックしましょう。
コメント