読売巨人軍2020年戦力外・引退予想。岩隈や立岡、野上らの去就は?

今シーズンも半分終わり首位をキープする巨人。しかし大塚副代表によると今季は13人程度を戦力外や育成に変更するとのこと。

というわけで今回は巨人ファンの管理人が2020年の引退・戦力外予想を行います。投手編・野手編ともに引退しそうな選手・戦力外になりそうな選手から順に書いています。(情報は9月21日時点、年齢は2020年末の年齢)

13-14人戦力外か、という副代表の発言を踏まえ更新。

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投手編

岩隈久志(現役引退)

メジャーでも活躍したスター投手。昨シーズンにメジャーから巨人に入団するも怪我の影響で1軍登板はなし。今シーズンもここまで1軍出場はなく、2軍戦はおろか3軍戦でも出場していません。ブルペンでの投球練習は開始したようですが、39歳という年齢も考えると厳しい状況です。去年は減俸で済みましたがさすがに今年は…。

巨人の生え抜きではないとはいえここまで活躍した選手を戦力外にできるはずはないので引退という形になると思います。

田原誠次

31歳。右のサイドスロー投手。昨年は成績を悪化させ首脳陣の期待に応えられず。今年も2軍戦で防御率7点台と精彩を欠いています。

年齢的にも急に伸びるとは考えにくく、このまま1軍登板なしに終わってしまうと戦力外の可能性は高いでしょう。後半戦に与えられたチャンスで信頼を勝ち取るしかありません。由伸政権下では活躍していただけに個人的に頑張ってほしい選手。

藤岡貴裕

ロッテ、日ハム、巨人と3球団目の藤岡。ポテンシャルはあるはずですが伸び悩んでいてドラ1入団当初における期待通りの成績は残せていないというのが現状でしょうか。今季は1軍防御率2.35と数字だけなら悪くないですが勝ちパターンとしてマウンドに立っておらず2軍降格後は防御率を悪化させています。

ドラ1とはいえ31歳で外様ということを考えるとそろそろ危険水域かもしれません。今年は連戦が多く、1軍投手陣の疲労が蓄積しやすいため昇格の望みはあると思います。結果を出せば一発逆転の可能性もあります。

ディプラン

育成出身のドミニカ人。2020年3月に支配下登録されました。1軍で先発しましたが1回3失点でKO。もちろんいきなり完封なんかを期待していた人はいないと思いますがもうちょい投げてほしかったのが正直なところです。

巨人は育成出身投手の坂本工が支配下登録された年に戦力外になっています。今後の2軍戦や1軍戦の結果次第で戦力外の可能性はあります。また来年は1軍の外人枠が4人に戻るはずです。このこともマイナス要素。ただ去年までいたアダメスは1年半支配下で在籍していたし新型コロナでアメリカは混沌を極めており外人補強が思うようにいかないと球団が判断すれば残留の可能性もあります。

ビエイラ

新外国人。すさまじい球速とすさまじいノーコンが特徴。1軍で登板していますがやはりどうしてもコントロールがネックです。

ただ来日当初に比べればマシになった気もするし助っ人にしては比較的若い27歳。コントロールが改善すれば間違いなく活躍できる人材だとは思うのでコロナ次第では様子見するかもしれません。

戸根千明(育成契約へ)

2014年ドラ2の28歳。2017年には2軍セーブ王に輝くなど実力がないわけではありません。しかしとにかく怪我が多く、思い通りの結果を残せていないのも事実です。そして今年はその身体能力の高さを生かすために投打二刀流に挑戦することが発表されました。

二刀流挑戦は監督も後押ししていたようですが、挑戦わずか数か月で結果を出せというのもさすがに酷です。とはいえ成功するかは未知数であり、今年中に1軍レベルの打撃もしくは投手力を得られなければ来季は育成で様子見するのではないかと予想します。二刀流として支配下に戻ってくるのが見たいですね。

野上亮磨(育成契約へ)

今年の戦力外候補で最も予想が難しい選手。巨人に3年4億5000万でFA移籍後しましたが通算で5勝6敗。2020年は昨シーズン手術の影響で開幕1軍入りはならず。2軍では登板していますが成績は良くなく、1軍登板もありません。

これだけ書くと厳しそうに見えますがFAの選手を簡単に切ってもいいのかと思うんですよね。巨人は今後もFA補強はし続けると思いますしあまり冷たいイメージをもたれるのは得策ではないです。実際、森福選手にもFA時の契約が終了してから1年様子を見ています。また戦力外候補と言われていた大竹選手が去年見事に復活したという例もありますから野上選手は2年目の怪我も考慮して悪くても育成契約でとどまるのではないでしょうか。もちろん育成の本来の使い方からはかけ離れているんでしょうけど。

鍬原拓也(育成契約へ)

2017年のドラフト1位で大卒24歳。3年間で2勝という成績です。とにかく怪我が多く、今年も8月に右肘の骨折が明らかになっています。

やはり怪我持ち体質から戦力としての計算がなかなか立たないというのが現状です。しかし大卒とはいえドラ1かつ1軍先発登板・勝利をしたことがある選手を3年目で戦力外は早すぎる気がします。先発は比較的手薄なので戦力外はないと思いますが怪我次第では育成契約もあり得るでしょう。

堀岡隼人

育成出身の22歳右腕。2019年に支配下登録されました。今年は1軍で前年を上回る投球回をすでに達成していますが阪神戦で爆発炎上、野手の増田がその後に登板して打者を抑えてしまうという屈辱を味わっています。

育成出身とはいえ高卒で22歳。戦力外の可能性は高くないと思います。しかし前述の事件で首脳陣が激しく怒っていることは想像に難くなく、今後の2軍成績次第では戦力外も。個人的に増田登板の日は論外だと思いますが一度の過ちでクビにするにはまだ若すぎる気もします。

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野手編

吉川大幾

28歳。中日出身で一度戦力外を経験しています。巨人入団後は代走や守備固めで一定の成果を出してきました。しかし原政権で出番は減り昨年の1軍出場はわずか10試合に。今年は途中から昇格し、昨年の試合数は上回りましたが大きなアピールができているとは言えないかも。

9月、2軍に降格。1軍で怪我人が出ない限り戻ってこられない可能性が高く厳しい状況です。ファンサービスはよく女装が代名詞?になるような選手なのでここで終わってしまうのはもったいないような気がします。

山本泰寛

慶応大出身の27歳。2015年ドラ5で昨年は打率は2割前半だったものの出場試合数ではキャリアハイに。しかし日本シリーズのミスでファンからの印象は良くないかもしれません。今年は1軍出場はなく、怪我で一時リハビリ組に合流していたものの現在は復帰。しかし昨年までのパフォーマンスに戻ったかというと微妙なところです。

1軍実績はありますが、前半戦1軍出場なしというのは痛い。大卒の5年目ということもあり後半戦の活躍は来季契約に必須だと思います。

村上海斗

2017年ドラ7で外野手(25歳)。大卒入団ですが2軍でも打率2割未満と即戦力とは程遠い状況。今年もいまだに2軍戦で2試合しか出場しておらずヒット0本と苦しい。

現状では1軍戦力として活躍するビジョンがなかなか見えないと言わざるを得ません。大卒、ドラフト下位という条件もありこのままでは厳しそうです。ただ2軍首脳陣からの期待はあるようで両打挑戦を始めるなど試行錯誤はしているようです。3年目なので育成契約で踏みとどまる可能性も。

立岡宗一郎

ソフトバンク出身の外野手。2015年には規定打席には届きませんでしたが打率3割を達成。しかしそれ以後は成績を悪化させていて今年初めには怪我で手術も経験しています。

外野手は丸や外国人選手の加入によりライバルが多く、彼らからポジションを奪うのは至難の業だと思います。さらに今年のドラフトでは即戦力外野手の指名が噂されていて絶体絶命のピンチです。かつての輝きを示すことができるか。昇格後のホームランといったインパクトのある活躍が続けられるかがポイント。ダサいダサいと言われていますが個人的に応援歌は嫌いではないのでもう一度1軍で聞ければよいのですが…。

田中俊太

広島の田中選手の弟として有名な内野手。1年目は打率2割4分とそれなりの成績を残ししたものの2年目以降の成績は下降気味。今年は2軍暮らしが長く続いていてそこでも圧倒的な成績は残せていません。昇格している間にどれだけ活躍できるか。

3年目ですが大卒社会人入団の27歳なので若くはありません。即戦力が期待される身分だと思うので2軍漬けになってしまうと立場はよくないでしょう。またFAで山田を獲得した場合、セカンドがメインかつ守備型ではない田中は…。ただし原監督と縁の深い東海大学出身なのでもう1年面倒を見てもらえる可能性もあると思います。1年目はそこそこ活躍をしていたので復活してほしい選手です。

モタ

育成出身の助っ人外国人。支配下登録された時のサプライズが話題になりましたが、支配下登録後は振るわず1軍昇格は8月までお預けに。とはいえ昇格翌日にホームランを打っておりパワーに関しては間違いありません。代打中心の起用ですが去年まで在籍したマルティネス同様、当たれば飛ぶ(当たるとは言っていない)タイプで確実性が課題と言えます。

来年の外国人枠が4人とすると今年1軍クラスの外人が全員残留とするとサンチェス、メルセデス、デラロサ、パーラ、ウィーラーの誰かが2軍ということに(実際は怪我人が出るので5人で4枠はいけそうな気もしますが…)。1.5軍レベルのモタ、ディプラン、ビエイラ、ウレーニャを加えた9人体制は過剰です。全員生き残るのはさすがに無理でしょう。そう考えると支配下登録が早かったモタはウレーニャよりは危険だと思います。

パーラ

本塁打は少ないですが守備はかなりよく打率は残せそうなタイプの新外国人。怪我で1か月ほど離脱しています。

年俸1億6500万円がネックです。彼の場合は去年までメジャーで活躍していた選手。プライド的にも減俸を飲まないと思いますし、メジャー復帰の可能性も普通にあるでしょうから来年は残らない可能性もあると言えます。シャークダンス盛り上がるんで残ってほしいんですけどね…。

石川慎吾

日ハムから移籍したパンチ力のある外野手(27歳)。2018年を除くと毎年ホームランを打っており打撃力は悪くない気がします。

ただ今年は1軍と2軍を行ったり来たりしていて油断はできません。松原選手が外野で台頭し、今年の野手狙いのドラフト次第では可能性ありという感じでしょうか。由伸政権で13連敗していた時に外様にもかかわらず相当悔しそうにしていた選手です。なんとかダイナマイトを爆発させてほしい。

加藤脩平

昨年途中に支配下登録された育成出身の外野手。高卒で21歳。1軍ではまだ安打がありません。

他の選手と比べるとまだ若いですが1軍の実績という点では分が悪いところです。育成出身の選手は支配下登録されても1軍で活躍できないと結構厳しいイメージがあり(2軍の試合は育成選手でも出られるので)、可能性は高くないと思いますが安心はできません。個人的にはまだ判断するには時期尚早な気もします。

田中貴也

育成出身の大卒5年目捕手(28歳)。1軍経験は少なく、小林選手が怪我した時も岸田選手が優先されました。

今年は捕手を2~3人とる方針。しかし2軍捕手は2016年・2017年入団の大卒育成捕手が3人いるため捕手で2軍成績の最も良い田中選手が切られる可能性は高くないと思います。一方で大城選手よりも1歳年上ということを考えるとドラフトで新しく支配下枠の捕手を指名されると分からなくなってきます。1軍捕手は激戦区なので2,3軍の試合を回せるならトレードされる可能性もあると思います。

楽天にトレード。出場機会を得られるはずなのでがんばってほしい。

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残りそうな選手

宮國椋丞…先発実績もありロングリリーフもできます。菅野がメジャーに行くという噂もあるため、来年も残留濃厚。
古川侑利…先発が弱点でドラフトは野手狙いということを考えると残留の可能性は高いと思います。
陽岱鋼…そもそも来年まで契約が残っています。
松井義弥…怪我?で2,3軍戦に出場していません。しかし高卒2年目なので来期に支障をきたすレベルでなければ育成落ちはないでしょう。
堀田賢慎…怪我で来シーズンもリハビリが濃厚です。しかしいくらなんでも高卒ドラ1を1年目で育成落ちでは高卒選手に敬遠されてしまいます。
ウィーラー…パーラ選手と同じく高年俸がネック。しかし人気も高くムードメーカー、怪我もなく1軍で計算できるし巨人は保険感覚で外人を残留させることもあります。日本に来てから長くメジャーはじめ海外から好条件でオファーが来るか微妙なので、相当もめない限りは残留か。

まとめ

引退…岩隈

濃厚…田原、戸根(育成)、藤岡、ディプラン、吉川大、村上、山本。

当落上…ビエイラ、野上(育成)、立岡、田中俊、モタ、パーラ、石川。

可能性あり…鍬原(育成)、堀岡、加藤、田中貴