異常な難易度?20世紀の東大入試国語を解説!

さて東大の入試において国語は傾向が大きく変わった教科の一つです。しかしこの東大の旧国語は頭がいかれているとしか思えない試験だったことはあまり知られていないことです。今回は昔の国語の問題がどうであったのかを解説したいと思います。

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150分で7問

制限時間は150分で今現在と変わりません。しかし何がおかしいかというと150分しかないのに大問数が7問もあります。現在の東大の入試では150分4問であり、英語よりマシとはいえ時間がたくさん余るような試験ではありません。いかに7問というのが異常かが分かると思います。本文の量はやや短めなのが救いですがそもそも同じ文章量でも4問か7問かでは負担はけた違いです。はたしてどれだけの受験生が全問解答できたのかが気になるところです。

7問中、1問は作文

ただでさえ時間がないというのに大問の1つは作文問題です。字数は400字と短めですが入試の解答として使う文章を適当に考えるわけにはいきません。案を練り、ある程度構想を固め、字数が過不足なくできるように解答するのはかなりの難易度です。おそらく400字であってもめちゃくちゃ時間がかかると思います。

後期試験の廃止により現在では東大入試で純粋な作文(小論文)は出題されなくなりましたが、昔はえげつない問題も出ていたということです。

問題も難しい

分量が多いためその分難易度が下がっているかというとそんなことはありません。というかむしろ現在の問題よりも難しいです。『東大の国語27か年(25か年)』に載っている昔の問題を見ればわかりますが、現在の大問4を髣髴とさせるような難解な文章ばかりが出題されています。極めつけは設問で、本文の言葉をそのまま使うような解答ではなかなか高得点は取れないであろう説明問題が多く、実際にやってみても骨が折れます。明らかに解答欄の大きさが足りていないんじゃないかと思うような問題がよく出題されています。

まとめ

あまりにも難しいため点差がついたか疑わしく、入学試験問題としてどうだったのか大変疑問です。数学・英語が得意な人は国語でちょっとくらい失敗したところで余裕で合格したんじゃないでしょうか。

現在とは傾向が違うためわざわざ問題演習をする必要はないですが昔はこんな難しい問題が出ていたんだなぁと思いをはせるのはあり…かもしれません。

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