[センター試験]国語の勉強法

センター試験の国語は配点が200点で国公立大学なら文理問わず必須となる場合が多いです。一方で問題の性質上非常にきわどい選択肢が出やすいので満点がとりにくく、平均点は低めな教科です。個人的に9割を狙ってとるのは最も難しい科目だと思います。そんな国語で少しでも高得点をとるにはどうすればよいか考えてみたいと思います。

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時間が少ない

他の教科同様時間が全く足りていないです。古典はともかく、現代文はそこそこ長めの文章が出るのに試験時間が80分なので大問一つ当たり20分しか時間がありません。古文、漢文が少し早く終わるとしても時間が足りません。文章をできるだけ早く正確に読む技術は必須でしょう。これは他教科同様時間をしっかり図った過去問演習で身に着けるのがよいと思います。取るに足らない具体例は軽く流す、逆説には注目する、重要そうな部分は線を引っ張っておくといったことは意識するといいと思います。また本文を読み始める前に設問をさらっと読んでおくのも重要そうな場所を把握するのには効果ありだと思います。

速く正確に読む技術は2次試験でも生きてくるので繰り返し演習して身に着けるとよいと思います。

知識問題

評論と小説の第1問、古文、漢文の第1問、2問は知識問題です。ただし古文に関しては文学史の出題可能性もあるため知識問題の出題数は現代文ほどにははっきりしていません。

評論の第1問の漢字は知っているかいないかで片付くようなものですが小説の知識問題は注意が必要です。語句の意味を問う問題ですが、必ず語句本来の意味に合致した選択肢を選ぶようにしましょう。問われている語句本来の意味ではないが文脈には当てはまるという選択肢はよくあるので文脈便りで選択肢を吟味すると引っかかります。選択肢に本来の意味が2つ以上ある場合は文脈でふさわしい方を選びましょう。現代文用の用語集や漢字集を利用したり日ごろから様々な表現に親しんだりすることが大切だと思います。教科書や問題集の本文で分からない表現があったら調べるようにして語彙力を増やしましょう。

古文については主に用語の意味を問う問題と文法を問う問題です。どちらも単語帳や参考書を念入りに読み込んで知識を自分のものにできているかどうかだと思います。漢文単語の意味は意外と古文単語に比べると盲点になったりするので要注意です。とくに1,2年生は新しい文法事項が出てきたら後回しにせずしっかりその場で覚えられるように努力するのがいいと思います。小説同様、文脈には当てはまるが本来の意味ではないという選択肢のほかに重要単語を現代語のまま訳しているという選択肢にも引っかからないようにしましょう。ごくまれに文学史が出題されることがありますが出ない年の方が多いので本腰を入れて対策するかは微妙なところです。社会で日本史選択ならほとんど対策はいらないと思いますが。

読解問題

読解問題は本文に沿って回答するのが基本です。様々な種類がありますが傍線部分について正しく説明(古文の場合は現代語訳もあり)されているかを選ぶ問題が多いです。

注意点としてはまず本文に書かれていない内容の選択肢を選ばないことです。本文の内容と照らし合わせると間違いの選択肢として切ることはできませんが、適当な選択肢ではないので正答にはなりません。消去法で選ぼうととすると残ってしまうので気を付けましょう。

読解の最大の問題点は正答とも誤答ともいえない選択肢が存在することです。国語の問題文は「最も適当なものを選べ」となっているので間違ってはいないが最も適当というわけでもないというきわどい選択肢があるのです。このタイプの選択肢を切るには残った選択肢間でどれが最も適当かを本文の記述を頼りに検討しなければなりません。しかしたくさん時間を使う余裕はないうえにこちらが正当だと断言できないような選択肢もごくまれに出現するので受験生にとっては運に頼らざるを得ないような状況になる場合があります。こういった選択肢があることを知り、ここで間違えても目標点が取れるように知識問題や標準的なレベルの読解問題を取りこぼさないように過去問演習をしましょう。

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