[センター試験]英語大問1、発音問題は捨てるべきか?

センター直前期になると問題演習ももちろんですが知識問題で点を稼ぐために最後のつめこみをすると思います。そこで立ちはだかってくるのが英語大問1の発音問題だと思います。取り組んでいない人も多いと思いますがどう対処すればよいか考えを述べたいと思います。

スポンサーリンク

配点は14点のみ

まずこの大問一は主に英単語の発音やアクセントについて問われる設問で、試験制度が変わっても発音・アクセント関連の問題は出題され続けると思います。

この大問で厄介なところとしてまず配点が14点しかないところです。単純な知識問題なので勉強すれば満点の14点、もしくは一問ミスの12点は取れると思います。しかし割と独立した単元であり、文法等と違い学校でも積極的には取り扱わないであろう分野なのでほぼすべて自習しなければなりません。学習に数十時間かかるような分野ではないと思いますがそれでもほぼ完全に自習かつ暗記のみというのは地味ながら負担になると思います。またセンター試験はマーク問題なので無勉でもよほど運が悪くない限りはこの大問で0点になることはないはずで1問か2問くらいは当たります(私がそうでした…)。ということを考えるとこの問題を完全に対策しても実質的な点数の加算は10点程度です。壊滅的に運が悪く全問不正解でも残り184点なので他が満点なら難関大学でも通用する点数にはなります。

2次試験に出題されない

次に考えられる厄介な点は発音問題が国公立2次試験でまず出題されないということです。たとえば国語の漢字問題もセンター試験では10点しか配点のない問題です。しかし漢字の問題は2次試験でも出題されます。選択式と記述式という違いはありますが2次試験でも出題されるというのならある程度は対策しようというインセンティブがわいてくると思います。

しかし発音問題は国語の漢字と異なり2次試験では出ません。私立では出るところがあるかもしれませんがセンター受験者のメインである国公立ではあまり出ないです。少なくとも最近の東大の過去問では出題例はありません。

ここまでをまとめると発音問題は対策が面倒なわりに配点が少なく、しかも2次試験ではまず問われないので2次試験では知識があまり有効に活用されない点が問題になっていることが分かります。

結局勉強すべきなのか

結論から言うと目標点によると思います。地方国公立志望者で8割が目標であるならばこの問題は対策しなくても読解と文法がしっかりしていれば十分8割は取れます。いうまでもなく読解と文法は2次試験でも必要なスキルなので対策はしていると思います。

9割を目指さざるを得ない難関大志望者は少しくらいは勉強してもよいと思います。さきほど14点失ってもまだ9割は取れると言いましたがこれは理論上の問題であって文法や読解で1,2問ミスをすると9割を下回ります。他で満点をとれること前提で発音問題を全捨てするのは少しリスキーです。完ぺきにしなくてもよいので4問くらいは取れるようにはしておきたいと思います。直前期に『Vintage』や予備校のセンター問題集の付録についている発音・アクセント問題のページを眺めて詰め込むだけでもよいので取り組むとよいと思います。

コメント