[大学受験]文系生は理科(基礎科目)で何を選択するべき?

文系の学生で理科が好きで好きでたまらないという人はあまりいないでしょう。理科も社会同様選択制で物理、化学、生物、地学の中から基礎科目として2教科選択しなければいけません。受験の点数に直結する問題なのでどれを選ぶか悩んでいる人も多いと思います。各科目について検討してみたいと思います。

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お勧め1、生物

生物はお勧めです。生物は暗記教科ではないと言われていますが、化学や物理に比べれば計算問題は少なく暗記の重要性は高めです。暗記の得意な文系生向けだと言えるでしょう(そもそも基礎科目自体が文系生向けです)。生物基礎は10万人以上の受験生に選択されている文系理科の中では一番の人気科目で、手を付けやすい教科です。生物基礎では基本的な内容を問うものが多く難易度自体はあまり高くありません。とはいえ、生物関係者が暗記科目扱いの現状に不満を抱いていることには変わらず計算問題や実験問題の割合が増えていくことも予想されるのは要注意です。油断はしないようにしましょう。

お勧め2、化学

次におすすめなのは化学です。計算問題は当然ありますが物理ほどではありません。意外と暗記で何とかなる問題も多い印象です。理系用の化学の問題に比べればはるかにマシな問題だと思います。奇をてらった計算問題はセンター試験ではおそらく出題されにくいと思いますので計算問題にも臆さずに練習すれば点は取れるようになると思います。暗記しなければならない事項については覚えるしかないでしょう。化学は先人の知恵を結集したゴロ合わせがあることもあり、利用できるところはそれで覚えてしまうのがよろしいかと思います。

避けるべき1、地学

生物と同様に文系生でも一見すると、とっつきやすいように思えますが、あまりお勧めできない教科です。教科の内容自体にはそれほど問題はありません。それでもあまりお勧めできない理由としては、生物や化学に比べ地学基礎を選択する人が少ないからです。地学基礎は5万人近くが受験しており、2万人を下回る物理よりはマシです。しかし理系に注目すると地学はたったの2千人程度にしか選択されていません。受験者が少ないということは参考書類の需要も少ないということであり、地学は参考書類が他の理科科目に比べるとあまり充実していません。もう一つの理由としては地学を専門に教えられる教員が少ないということです。私の通っていた公立高校では他の理科科目の教員は複数いましたが地学の教員は一人しかいませんでした。地方の公立高は場合によっては地学専門の教員がいないということも考えられます。あまりメジャーな教科ではないゆえに対策手段も少なくなるという負の連鎖が巻き起こっていると言えます。

どうしても化学をやりたくない人、地学が好きという人、高校に分かりやすい地学の教員がおり、熱心に指導してくれるというなら考えてみてもよいかもしれません。

避けるべき2、物理

物理はやめるべきでしょう。計算も多く、一般的な文系生に好かれるビジョンが見えません。地学以上に受験生も少ないので物理基礎に特化した本も多くはないでしょう。

強いて言えば、計算重視なので一度ノウハウを身につければ高得点を狙える可能性は高いので計算が好きな人には勧められるかもしれません。ただ個人的にそういう人は理系に行った方がよいと思うので文系に入るという選択肢自体が根本的に誤っているような気もします。

まとめ

結論としましては生物と化学を選択するという鉄板の組み合わせがよいと思います。やはりこれらが選ばれるには上述のような理由があるということです。

ちなみに東京大学のように文系生でも理系用の問題を選択することができる大学もあります。ただ基礎より難しい問題2科目200点分を100点に圧縮するだけなので理系用の問題を解くメリットは、はっきり言って皆無です。舐めプにしかなりません。合格を目指すならおとなしく基礎科目をやりましょう。

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