2019年センター世界史分析

仮にも受験ブログということで2019年のセンター世界史の分析(という名の感想)を書いていきたいと思います。問題や解答についてはググれば予備校のホームページに載っていると思うし後々新聞にも回答が掲載されると思います。

 

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第1問歴史的建造物と遺跡

世界の歴史的建造物や遺跡について述べられた文章が題材。文自体はいかにも歴史の授業で出そうなものなので奇抜さはない。建造物とそれを建設した勢力(人物)の問題があったが文化史というよりも政治史ともかかわりがあるような有名建造物ばかりなので文化史嫌いの受験生にはありがたい問題か。おそらく一番厄介なのは問5。c→bの順番は分かりそうだがaチェルノブイリをbの前に入れるか後に入れるかで悩みそうである。(正解はcbaで6)戦後(冷戦期)の並べ替え問題である。高校によっては冷戦期まで終わらないことはままあるので現役生には厳しかったか。ラスコーの場所を入れ替えるのは鉄板。ただ受験生にはなじみの薄い先史時代なので不得意な人は2択になっただろう(兵馬俑は受験生なら流石にわからないと論外)。

第2問記録や文字

記録や文字に関する文章が題材。これもよくある文章で模試や予想問題集とかでも扱われそうな話題である。問7がインド史からの出題でこの問いの中では正答率が低そう。そのほかにも文化史が2問も出題されておりこの年の中では面倒な設問。文化史や周辺史も頭に入ってないと高得点はやらん!というメッセージが読み取れる。

第3問国際関係

国際関係について述べた文章が題材。グラフや地図を使った問題が2問出ているがぶっちゃけそんなに難しくない。とくにハプスブルク家の問題はせっかくの地図問題なのに明らかにサービス問題になっている。他の設問も難しくなくドンピシャで正答を選べなくても消去法を使えば容易に解答可能。基本的な知識を問うような設問で世界史で9割以上狙う人なら1問もミスはできないでしょう。

第4問宗教と政治

宗教と政治に関する文章が題材。この中では中国の思想・文化を問う問5がこのなかでは難しいか。そのほかにも題材通り宗教について問う問題があり全体的に文化史多め。設問自体は超難問というわけではないが全体的に出題されたら嫌だなあという分野を的確につくような問題構成。

まとめ

いつもより文化史多めなで、出題分野としては受験生が苦手とされる分野が多かったように思われる。苦手な分野があると思わぬ失敗をする可能性はあったかもしれないが、設問自体はいつものセンターという具合。世界史は毎度のごとく分量も良心的で時間が足りなくなることはありえないと思うので平均点は65点前後じゃないだろうか。基礎がしっかりしていれば9割はほぼ確実に狙えるレベルなので難関大受験生なら国語や数学2Bに備え9割以上は狙いたいところ。

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