[大学受験]英語の概要

グローバル化が進む中でますます重要性を高めている英語ですが大学受験においても同様です。文系だろうが理系だろうが、国立だろうが私立だろうが平均以上の大学へ進学しようとするなら絶対に避けては通れない受験の花形科目です。

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英語の試験について

上述の通り文理問わずほぼすべての大学で必須となる科目です。センターか2次試験どちらかを避けることができたとしても英語をみないで大学に入学することはできないでしょうし仮にできたとしても入学後に英語の授業があるので…覚悟するしかありません。

センターはリーディング200点とリスニング50点の組み合わせです。250点を200点満点に換算する(250×0.8=200)大学や東京大学のようにリスニングの点数を加算しない大学等その使用法については様々です。

2次試験の配点も大きく英語で大きく失点すると他の教科で挽回することは難しくなります。逆に英語で高得点をとることができれば他教科の失敗を帳消しにすることのアドバンテージを得られます。東京大学の英語の配点は120点なのですがここで100点台をとった人間は数学の点数が一桁(文系の配点は80点)であっても合格できる可能性があります。実際にそういう人がいたようです。また私立大学は英語重視の大学が多く私立の社会科目がマニアックすぎてあまり差がつかないことを考えると英語さえできれば私大合格を手にしたも同然です。ですが英語で超高得点を狙うという戦略はあまりお勧めしません。このことは後で述べます。

英語の試験の厄介なところは試験問題のバリエーションが非常に豊富かつ範囲が尋常ではないほど広いという点です。長文読解、和文英訳、英文和訳、自由英作文、リスニング、アクセント、文法問題、要約問題などなどが考えられ、どれもそれなりに練習を積まないと思うように得点できません。範囲についても文法、単語ともにちゃんとした参考書を1冊読めばそれなりにカバーできますが下線部和訳の際にマニアックな単語が紛れ込んでいるということもあります。そもそも地球上の英単語の数は膨大でありそれをすべて覚えるのはそもそも不可能でしょうから完璧を求めすぎようとすると絶望します。

英語の受験戦略

英語に関しては積み重ねの教科です。途中で分からなくなることがないようにコツコツ勉強しなければなりません。歴史科目ほどではありませんが国語や数学よりは事故が起こりにくい科目なので仕上がればそこそこ安定します。しかし積み重ねの教科であるがゆえに勉強を続けていても急には点数が伸びにくく辛い教科の一つでもあります。

英語が地方・平民階級の学生と都市部・貴族階級の学生との間で最も格差が生まれやすい教科だと思います。なぜなら後者のタイプは幼いころから英語の塾に入れられていたり、そもそも帰国子女だったりするおかけで実質的な英語の勉強期間が長いからです。特にセンターの英語は努力次第で満点が狙えるレベルですが2次試験の英語で超高得点を獲得しているのは十中八九、帰国子女勢です。英語における帰国子女無双というのは想像以上で、大学の英語の講義であっても上位の成績は基本的に帰国子女というおそろしい現実があります。また、帰国子女は英語の勉強時間を他の教科に回せるため他科目でも相対的に有利、というか帰国子女で大学受験に落ちるというのは、はっきり言って非常に恥ずかしいことだと思います。地方や平民階級の学生はよほどの事情がない限り彼らと同等以上の成績を英語で残すことは難しいです。過去には戻れないのでこの事実を覆すことは不可能に近いです。英語に関しては生まれの良さを問うているという側面があると言えなくもないと思います。ですから英語で数学失敗分の貯金を作るという受験戦略はやめておいたほうがよいでしょう。貯金を作るだけ英語に勉強時間を使うくらいなら他の教科を失敗しないレベルに仕上げるほうが楽だと思います。2次試験に英語しかない大学、学科の受験を考えている場合は帰国子女含め他の受験生と勝てるのかよく考えてみたほうがよいでしょう。とはいえ英語が重要な科目であるという事実に変わりはありません。英語で貯金を作るのは難しいですが英語で作った借金を他の教科で返済するのもまた難しいのです。基本的に英語に関しては大学にもよりますが6割~7割といわれる合格ラインをとることを目標にするのが賢明だと思います。

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