(東大世界史対策)世界史の出題形式や特徴について解説

世界史

東京大学の2次試験世界史の出題形式は様々なタイプの問題が出るので厄介かもしれません。出題形式を知っておくのは受験において当然のことですので受験する場合は確認しておきましょう。

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出題形式や試験時間について

東大の世界史は大問数は3つ、基本的に1問目が大論述、2問目が中~小論述、3問目が一問一答形式の問題です。詳しい形式は以下で見ていきたいと思います。

また東大の社会科の試験は2科目を150分間で解答することになっています。150分と聞くと長く感じるのは分かります。しかし時間が余ることに定評のある社会科の試験において東大2次試験は例外的で意外と時間は余りません。余裕ぶっこいていると時間が足りなくなって悲劇が起こる可能性があります。また試験時間はあくまで社会科で150分という体裁で1科目が終わっても休み時間は挟まれません。1科目目が終わったら2科目目に取り掛かりましょう。

大問1は600字以内の大論述

大問1は大論述です。東大は字数の指定を行数で行います。1行30字で大問1では20行以内というパターンが近年で一番多いです。つまり字数に直せば600字以内の論述です。これは分量的にはかなりヘビーで字数だけなら大学入試世界史で最長レベルだと思います。解答を書き始める前に解答の方向性を見定めておかないと途中で字数が足りなくなったりオーバーしたりします。解答で使う内容自体は極端にマニアックなものはまず出ませんが決められた字数以内でしっかり文章を作るという構成能力がないと点が伸び悩みます。その点では難問と言えるかもしれません。正直、大問1で満点近い点を得るのは一般的な受験生ではほぼ不可能だと思います(私も無理でした)。

目標としては45分前後で解答し終わりたいところでしょうか。

大問2は一般的な論述

大問2は普通の論述問題です。分量は数行程度(60~120字程度)です。問題数は6問前後出題されます。問題の質ですが基本的な問題が中心で東大受験生レベルならペンが止まってしまうということはあまりないと思います。正直に言ってそれほど難しくないですが、基本的であるがゆえに差がつく設問でもあり、大問2で1問でも空欄を作ってしまうとそれだけで合格は厳しくなるかもしれません。合格者は大問2でおそらく6~7割程度は得点しているのではないかと思われます。

字数が短めなので文章構成力は大問1ほど必要ではありません。基本的な知識の有無がものを言うと思います。

大問3は一問一答

大問3は一問一答形式の問題です。問題数は10問程度です。定期テストでもよく見る社会科ではおなじみの問題です。東大の大問3も教科書レベルの標準的な問題ばかりで、ごくまれに難問が出題されます(ペリシテ人が答えになる問題があった気がする)がそれでも私立の世界史に比べればはるかにマシであり基本的に全問正解を目指したいところです。

しかし年によっては記号問題(なんと3択問題!選択肢がセンターより少ない)や1行(30字)の論述が出題されたこともあります。とはいえ過去に大問3で出題された記号も論述もたいした問題ではなかったので気にすることはないでしょう。うっかりミスや漢字のミスに気を付けさえすればよいでしょう。

配点について

配点は駿台は大問3を10点(=1問1点)、河合塾は20点(=1問2点)としていたと思います。大学が配点を公表しないので真相は謎ですが私は大問3は20点ではないかと思います。というのも合格者の平均点が40店前後と言われている試験で大問3が10点だと論述で6割以上とらなければなりませんが大問2はともかく、大問3で6割とるのは結構難しそうなので。

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