(大学受験)東大日本史対策・合格答案の作り方

受験

東大の日本史は良くあるタイプの論述とは異なり、資料解釈型の論述が多くひとくせもふたくせもあるのが現状です。ゆえに苦手意識を持っている人も多いでしょう。ですがしっかり勉強すれば合格点に届くようになると思います。今回は日本史の対策について述べてみたいと思います。

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資料の書き写しのみの答案はNG

一番ありがちなミスは参考資料に書いてあることを要約したりそのまま述べるたりするだけで論述を済ませてしまうパターンです。もちろん解答を作るにあたって資料の内容を使うということはあり得ますが丸写しでは芸がありません。これでは日本語やグラフが読めさえすれば誰でも高得点が取れるテストになってしまい大学入試としての存在価値がなくなってしまいます。採点基準は公表されていませんが、資料の書き写し程度ではおそらくほとんど点はもらえないでしょう。少なくとも模試の段階ではほとんど得点できないようになっているはずです。

参考資料はあくまで解答の方向性を与えるヒントにすぎないと思います。そのヒントを見つけ出さねばならないという点で資料の分析力は重要になります。資料と自分の知識を組み合わせ問われている内容を把握し、制限字数内でうまくまとめる…これが東大日本史の難しいところです。

過去問を解いてみる

実際に東大日本史で得点するには過去問をやるのが一番手っ取り早いと思います。というのも東大の日本史が資料問題ばかりで典型的な論述問題はあまり出ないからです(もちろん出題されることはありますし、その時はしっかり得点できるようにしたいです)。日本史に関しては場数をこなす必要があるので赤本記載の分だけでなく東大の日本史25カ年(27カ年)までしっかりやりこみたいところです。

私が過去問をやるときに気を付けたこととしては、とにかく上記で述べたように資料の要約だけの薄っぺらい解答にならないように心掛けたことです。解答で書かなければならない内容を考え、自分の知識も総動員しながら、解答で使えそうな部分については資料を参照するようにしました。要約のみではいけませんが、教科書ではほとんど扱われないテーマが題材になっている場合は資料を参考にせざるを得ないこともあります。とにかく日本史は形式に慣れなければならないので以上の点を意識して取り組むことは重要だと思います。また解答の際に「~について触れながら」、「~について説明しながら」といった指示が入ることがあります。おそらく書かかないと部分点がもらえないのでしっかり解答欄に指定された要素を入れましょう。

また必ず先生の添削を受けるようにしてください。世界史以上にあっているかどうかを自分で判断するには危険な教科なので。あっていると思っても、うまく解答できていない場合は本番で失敗してしまいます。どこが足りない部分なのかしっかり教えてもらい、次からそれを活かせるようにしましょう。

頻出テーマあり

問題自体は資料問題で典型的な論述とは違いますが、実は頻出テーマがあります。過去問を何年分も解いていれば自然と気が付きますが本当に繰り返し聞いてくる分野があるのです。惣村や村請なんかは結構問われています。そのほかにも流通・経済史(大問2,3)や土地制度史、仏教関連なんかがよく出ている気がします。一方で大問4の近現代は繰り返し問われる問題は少ないですが単なる知識タイプの論述もしばしば出題されます。こうした問題の類題が出た場合はしっかり得点しておかないと差がつけられてしまうので注意です。もっとも同じテーマであっても資料によっては解答の方向性が異なることは大いにあり得るので全く同じ問題だと思いこまないようにしなければなりませんが。

頻出テーマを知るという点でも過去問演習は有用だと思います。よく出ている分野だなあと思った時はその分野について教科書や参考書を使ってもう一度復習しておきましょう。頻出分野の知識についてまとめた自作ノートなんかを作ってみるのも有効だと思います。

まとめ

とにかく過去問演習で問題形式に慣れることが重要だと思います。そのうえで頻出分野については自分で知識を補強することが合格の答案作成の近道だと思います。

教科書で取り扱われていないテーマだとかなり難しいですが頻出問題や教科書に記載有のテーマの時はしっかり得点できるようにしたいです。

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