(東大授業紹介)初年次ゼミナールという運ゲー

東大には初年次ゼミナールという1年生に必修の授業があります。しかしこれがとんでもない授業であり、新入生の心を折る授業としてALESA・ALESSと並び恐れられています。今回は少しでもこの授業の理不尽さを紹介できたらいいなと思います。

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新入生に論文を書かせるという授業

右も左もわからない新入生に論文を書かせるのが授業の目的です。最初に論文の書き方に関する注意事項や図書館の使い方のガイドなどが行われます。ここまでは簡単です。しかし個別のゼミで活動が始まるとしんどいです。自分で調べたいテーマを設定し、先行研究・一次資料を読み、論文の形でまとめます。教授やTAと呼ばれる大学院生は手助けはしてくれますが、基本的に自分から動かないといけない点で受け身で何とかなる高校までの授業、および講義形式の大学の授業とは一線を画します。そしてゼミ生の前で発表しなければならないのでコミュ障にとっては地獄です。課題も何回か出されるうえに論文を書くのに結構時間がかかります。

はっきり言って要求水準が高すぎる気がします。卒業するときにこれができないのは問題かもしれませんが入学直後にできるようにするというのはギャップがありすぎです。

運ゲーの極み

少人数で行うゼミ形式の授業なのでどの教員のゼミに入るかは抽選となります。自分の希望をもとに抽選が行われますがこれが完全に運で決まってしまうのです。1年生の授業で成績によって希望者をふるいにかけるという進振りのような方針が取れないので、マジで完全にランダムです。逆評定によってぬるい教授のゼミは人気が集まりやすく、第一希望に入れなかったというのはザラです。また気をつけねばならないのは新任の教授の場合でデータがないので厳しいか緩いかわかりません。安易に選ぶのはリスクもあります。

教員によって難易度に差がありすぎる

一番の問題点です。教員によって全く厳しさが違います。きつい教員だと小論文8000字以上とかいう人もいるし優しい人だと3000字くらいでも単位が来ます。課題に関してもほぼ毎週出す人もいれば、1,2回しか出さない人もいます。進振りがあるのでこのような難易度差は理不尽極まりないと言わざるを得ません。大鬼からの評価が良でも優しい教員だったら優になっていた可能性は十分にあり得ます。

また、ゼミ形式なので出席に関してはどの授業も比較的厳しいです。こちらに関しても教授によって大きく差があります。私の担当教授がおっしゃっていましたが昔は授業に1秒でも遅れたら単位を出さず、冠婚葬祭・病気などの正当な理由による欠席すら絶対に認めない教授もいたようです。私は授業には出るべきという考えの持ち主ですがこれはいくら何でもこれはやりすぎな気がします。

試み自体は悪くないが…

論文を書くというのは大学で超重要な要素なので試み自体は悪くありません。しかしこれを1年生、しかも夏学期にやらせるというのはちょっと無理があるような気がします。せめて2年夏くらいならと思いますが進振りの関係上無理そうです。

私は幸いなことに非常に良い先生の指導を受けることができましたが、そうではなかった人は本当に悲惨だったようです。残念ながら必修なのでまじめにやるしかないです。

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