社会科の科目選択についてオススメの選択法を紹介。

難関大受験では避けては通れない社会科には世界史、日本史、地理、倫理、政経、倫理政経、現代社会といった種類の教科が存在しています。現在は文系は2教科、理系は1教科というのが一般的になっています。どれにしようか迷っている人にアドバイスをしてみたいと思います。

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科目選択の前提

当たり前ですが自分の志望校で使える物を選択肢に入れてください。基本的に国公立大に関して言えば世界史、日本史、地理は万能です。しかし公民系の科目(現社、倫理、政経、倫理政経)は使えないこともあるので注意してください。とくに文系ですと倫理政経は使えてもその他の公民は使えない場合も多いです。「現代社会をとったけど自分の大学では現代社会は使えなかった…」といったことにならないようにしましょう。世界史A、日本史A、地理Aという謎の科目もありますが使える大学が少なく存在意義のない科目ですから選択するのはやめましょう。文系生は2次試験についても考えてください。例えば東京大学はセンターで倫理政経は使えますが2次試験には倫理政経はありません。センターで倫理政経をとってしまうと社会科目を合計3教科勉強するというハンデを背負ってしまいます。おとなしく地歴から選びましょう。また私立の2次では地理すら選べない場合もあります。理系の場合は一部の医学部を含め倫理や現社、政経だけでOKな場合もあります。

選択可能かどうかを調べた後は、もし興味関心がある教科があればそれを選択してください。社会科は好きになることが点数向上の一番の近道です。例えば、日本史が好きだったけど地理のほうが簡単そうだから…という理由で地理を選択するのはおすすめしません。

最後に科目ごとの試験難易度について2018年のセンター平均は世界史B[67.97]、日本史B[62.19]、地理B[67.99]、現代社会[58.22]、倫理[67.78]、政経[56.39]、倫理政経[73.08]です。検索すれば他の年度の平均点も容易に調べられます。

科目そのものの難易度(暗記量)は

世界史>日本史>地理≧倫理政経>政経>倫理>現社

だと思います。

おすすめは世界史と日本史

以上を踏まえ(社会科についてとくに興味関心のある科目がない)文系生に対して管理人は世界史と日本史をお勧めします。

一つ目の理由としてはこの選択が最も潰しがきくからです。そもそも文系難関大を目指す場合は倫理政経以外の公民科目をセンターで使用することはほぼできません(地方国公立レベルになれば使える場合もある)。その倫理政経も2次試験では使用できない国公立大が存在することを考えると選択は賢明ではないです。国公立文系の人が私立文系に進路を変更したとしても世界史、日本史両方が使えないということはまずありえません。

二つ目の理由としては試験や科目の難易度です。歴史科目は暗記量は多いものの高得点を狙うのは難しくありません。一方で地理に関しては平均点だけなら日本史とそれほど変わらないです。しかし国語と同様に0点を取るのも難しいが満点を取るのも難しいというのが地理にありがちな状態です。数学的に表すなら地理の標準偏差は世界史、日本史よりも低いということです。英語で絶対満点を取る自信がある帰国子女勢なら社会科で高得点が取れなくても多少挽回できますがそうではない人は少しでも高得点が得られるようにするべきでしょう。倫理政経に関しては倫理と政経の教科書のページ数を合計しても歴史以下だと思いますが教科の性質上共通する内容が少なく体感的な暗記量はページ数以上に感じると思います。理論上の難易度の低さは実感できないでしょう。

3つ目の理由としては受験者数の問題です。地理に関しては問題ないのですが公民系科目に関してはそもそも受験者が少ないです。そのため参考書等の数も地歴に比べると少な目です。そしてもっとも危険なパターンとして高校によっては「どうせ使う人はいないし」ということで公民系教科の指導が不十分になるということで教科書の最後まで終わらないという可能性が地歴以上に考えられます。

文系の難関大入試を考えると社会で高得点をとるのは当たり前です。とくに数学や国語でよく事故ってしまう学生は社会科で失敗したら不合格は決まったようなものです。高得点を狙える歴史二つをお勧めします。

とはいえ最初のほうで述べたように興味関心がある科目があるのが一番ですので志望校で使用できるなら地理や倫理政経を選択するのもナシではないと思います。

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