[大学受験]模試E判定の対処法

受験

受験生を一喜一憂させがちな模擬試験。A判定が出るとうれしい反面、E判定の絶望感は誰しもが感じたことがあるはずです。E判定が出たらもう合格は不可能なのかと思いがちかもしれませんが、実際にはそうでもないのが真実ですぅ。E判定について私の経験を含めて述べたいと思います。

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E判定=不合格ではない。

E判定をとると落ち込む気持ちは分かります。私1年生から3年生まで息を吸うようにE判定をとっておりそのたびにショックを受けていました。しかし模試でE判定をとったことがあるからと言ってすぐに不合格を意味するわけではありません。むしろ3年の夏までの段階から模試でA判定を連発しているようなら志望校のレベルが低すぎるような気もします(A=100パーセント合格ではないので油断は禁物)。たいていの模試ではE判定は合格率20パーセント以下を表していると思いますが20パーセント以下であって0パーセントではないのです。ですから模試でE判定が出たからと言って気にしすぎることはないと思います。それよりも模試の見直しに力を入れるべきでしょう。

現役時東大E判定出しまくりの私は浪人しましたが周りにはE判定で合格していた人もいました。現役生はしっかり勉強していれば夏以降の終盤にかなりのペースで力をつけていくので入試本番では模試のE判定を覆し、逆転合格することも可能です。直前期の模試やセンター試験後のセンターリサーチでE判定が出てしまうと現役合格が少々厳しいというのも事実です。とくにセンターの配点が大きい大学だとセンターの失敗はかなり痛いので覚悟はしておいた方がいいと思います。もちろんセンター後の1か月で勝負をかけ2次試験で逆転というのは十分あり得ます。ただやはり終盤のE判定では厳しことに変わりはないです。もちろんここでもE判定に落ち込むことよりも勉強に本腰を入れることの方が大切ですが、本当にE判定の大学を受験するかどうかは家庭の方針や学校の先生とよく相談してから決めた方がよいでしょう。

浪人生のE判定は危険

さてこれまでE判定については終盤の追い上げにより合格可能性は残されているので気にしすぎることはないと述べました。しかしこれは現役生向けの話で浪人生は異なります。基本的に浪人生は現役生のような終盤追い上げタイプではなく先行逃げ切りタイプで勝負することが多いからです。おそらく浪人生は春~夏にかけての模試ではA判定やB判定が出ると思います(この段階の浪人生でE判定は絶望的です)。現役時代に貯めた経験値があるから当然と言えば当然です。しかし浪人時代の伸びは現役生ほど急ではありません。少しずつ少しずつ伸びてはいきますが夏以降は現役生は指数関数的に実力をつけるので浪人生はその猛追を受けることになります。ですから本人は成長していても順位自体は相対的に悪くなっていくこともあります。このことを考えると現役生が伸び始める秋以降の模試でE判定が出てしまった浪人生はかなり厳しい戦いになると言わざるを得ません。もちろん絶対合格不可能というわけではありませんが、一般的な家庭では一浪はできても二浪はほぼ無理でしょうから志望校の再検討をせざるを得なくなると思います。浪人生のE判定は現役生のE判定とは異なり非常に厳しい現実を突きつけるものだと思います。

E判定の価値はケースバイケース

こう考えてみるとE判定についてどう考えるかは現役、浪人生によって異なると結論付けられると思います。

上記でも軽く触れてはいますがE判定についてはそれ以外にも学校や家庭の方針次第ということもあります。現役合格にこだわっている高校は現役生であってもE判定の生徒に非常に厳しい言葉をかけるかもしれませんし、浪人に比較的寛容な高校はE判定でも背中を押してくれることもあります(ちなみに私の母校は後者でした)。命尽きるまで浪人させるだけの財力がある家庭はE判定なんぞたいしたことはないかもしれませんが、浪人させられる財力がない人にはやはりE判定は無視できないものでしょう。

まとめ

議論がごちゃごちゃしてきてしまいましたが私が考えるE判定の結論を最後にまとめておきたいと思います。

・現役生はE判定をそれほど気にする必要はない。

・浪人生のE判定は正直厳しい。

・浪人についてどれくらい許容できるか家庭の事情にもよる。

志望校を据え置くにしろ再検討するにしろE判定を気にしすぎて勉強に集中できなくならないように気をつけましょう。

センターリサーチの判定についても以下でまとめました。

センターリサーチでE判定でも絶望してはいけない理由

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