[大学受験]漢文 概要

漢文になじみを感じているという高校生は非常に少ないと思います。現代では使わない言葉ですから気持ちは分かりますが、受験においては何とかしなければならない教科です。漢文について述べていきたいと思います。

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漢文の試験について

センターでは古文同様一つの大問で50点分の出題です。理系含め難関大学ならセンター漢文は試験範囲に含まれることがほとんどでしょう。文系の場合は言わずもがなです。

一方で2次試験で出題がなされるところは非常に少ないです。京都大学は文系生にも漢文を課さないです。文系であっても課されない場合が多い教科と言えます。ちなみに東京大学は理系生であっても容赦なく漢文を課します。文系用の問題よりは設問が減っていますが東大理系志望の人は漢文の対策を念入りに行いましょう。

私立大学でも漢文が課されるところは少ないです。課されていても出題数が少なかったり配点が低かったりして受験生が捨ててしまうこともあるみたいですが。

漢文の特徴

とにかくなじみが薄い、これに尽きると思います。日本でも公文書が漢文で作られていた時代があったのですが、遠い昔の話、現在では日常生活で漢文を用いることはまずありません。普段から漢文に親しんでいる人は子分に親しむ人以上に少数派でしょう。また、受験に出る漢文は現代中国語とは異なります(管理人は中国語ができないのでどう違うか説明しろと言われたら無理ですがとにかく違うようです)。ゆえに中国からの帰国子女であっても英語の帰国子女無双のような圧倒的な光景にはならないように思われます。というか仮になそうなったとしても漢文の配点は高くないし、英語ほど難易度が高いわけでもないのでしれていると思いますが。

さてそんな古文以上になじみのない漢文ですが問題の難易度はそれほど高くなく、学生のスタートラインはほぼ同じという点で勉強すれば差をつけられる可能性は高くなります。センター試験においても、予想外のミスがもっとも起こりやすい国語の分野の中では比較的マシな部類です(もちろん絶対事故らないわけではなく、あくまでも現代文、古文よりはマシというだけです)。2次試験でも東京大学の問題で容易な抜き出し問題が出題されたことがあり、現代文に比べれば取り組みやすい場合が多いです。ただし、なじみの薄い教科ですから適当に回答しても当たることはまずないので勉強しなければ容赦なく失点します。また、勉強していると世界史や倫理で役に立つ場合があるかもしれません。敬遠せずに勉強する価値はあると思います。

漢文の受験戦略

国語の中では比較的マシということを考えると現代文に備えるという意味も込めて漢文では必ず高得点を狙いたいところです。センターにしろ2次試験にしろ現代文でミスって漢文でも失敗したら浪人不可避です。しっかり勉強すれば点に結びつきやすいので高1のころからしっかり勉強することをお勧めします。センターでは1問ミス以内に抑えたいところです。2次試験でも高得点が期待できない現代文よりは得点しやすいので漢文は6割~7割くらいを狙いたいところです。

ただし漢文は配点が多くありません。センター900点(英語を200点に圧縮)のうちの50点ですし、2次試験でも配点は高くはないですし、そもそも出題されない大学もあります。東京大学でも2次試験440点中、漢文は文系生でおそらく30点しかありません。漢文のみが武器になるという状態ですと合格は少し厳しいのでこの点を考えて取り組む必要があると思います。

まとめ

・漢文が2次試験でも必要な大学は多くはない。

・勉強すれば高得点が狙いやすく差がつく。

・配点は少ないので漢文のみではなかなか合格できない。

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