(受験生必見)センター試験の勉強はいつごろから開始すべきか

毎年一月中旬に実施されるセンター試験は国公立大学志願者にとって避けては通れない一大イベントです。マークシート式の試験で独特の問題が出題されるためその対策は必須です。一方で受験期には2次試験の勉強もしなければならず、センター試験についていつごろから勉強を始めればいいのか悩む人は多いと思います。センター試験の勉強をいつごろから始めればよいのか解説したいと思います。

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センター試験の問題

センター試験の問題は2次試験の基本である記述式とはことなりマークシート方式です。マーク式の問題であり、試験時間も社会科を除いて非常にシビアに設定されているためその形式になれるためには時間が必要です。また、センター試験の点数によって各大学でいわゆる足切りが行われることがあります。足切りを気にするような成績では合格が難しいのも事実ですが足切りされると志望校の受験資格を失うのでセンター試験で思わぬ失敗をするわけにはいきません。予備校等の記述式模試で志望校A判定が出ている人であってもセンター試験を勉強なしで挑むのは無謀です。

まずは基本を定着させること

さてそんなセンター試験ですが結論から申しますと高3の12月からセンター対策をすればよいです。高校の初めからセンターの勉強をする必要はありません。6割が関の山と言われる2次試験と違って9割が目指されるのがセンター試験です。こういわれるとセンター試験は簡単なのかと錯覚しそうになありますが結構難しいです。各教科基礎がしっかりしていない時期にセンター試験の問題集を解いても、まったくと言っていいほど点数をとれません。私自身高校一年の冬にその年のセンターの問題を解きましたがさっぱりわからず数学なんかは半分も取れなかった気がします。高3くらいでもマーク式の模試は7割くらいだったので目標には遠く及びあせんでしたね。教科書の範囲がすべて終わっていない高1、2年生や基礎固め中の3年生はセンター対策はまだしなくてもよいです。そんなことよりも日常学習と基本の定着に力を注いでください。センター試験といえど各科目の基本ができていないとまるで歯がたたないので。

高校3年生の夏・秋はどうするべきか

高校3年の夏休みあたりからは基礎定着に加え実際の試験問題演習に挑む人も増えてくると思います。夏休みが終わるまでに基礎の土台を固められないと現役合格はかなり厳しいです。基礎の定着が最優先ということには変わらず、2次試験の問題を解けるようになるには時間がかかるという点を考えるとやはりこの時期はまだセンターの勉強より2次試験の勉強をするべきでしょう。センター試験はなんやかんや基礎的な問題しか出ないことになっているのですが2次試験は応用的な問題が出題されます(繰り返しますが応用問題は基礎問題が解けなければお話にならない)。2次試験の問題を解けるポテンシャルがあればセンター試験の問題は解けますがセンターレベルの学力で止まっている人2次試験の問題を解くのは不可能です。この時期もセンター対策は重視しなくてよいです。もちろんセンター模試の見直しくらいはしなければなりませんが。

センター試験の慣れは12月から

センターの勉強は高3の12月から始めればよいと述べました。ではなぜセンターの勉強が必要かということを考えてみます。最初のほうで述べたように足切りの存在もありますし、センターの点数は合格判定の点数に加算される場合がほとんどです。センター試験では高得点をとらなければなりません。しかし2次試験の問題が解けるほどの実力なら志望校のボーダーくらいセンターを解く力も当然ついている。

しかしセンター試験には「基礎」に加えて「慣れ」が非常に重要です。これは過去問やセンター問題集を解いたりセンター用の参考書を読んだりすることによって身に着けていく時間配分や選択肢の切り方、自己採点用に解答をページに残しておくという暗黙のルールなどを学ぶためのものです。2次試験の勉強を始めるころには「基礎」の部分は身についていると思います。しかし2次試験の勉強をしていてもこの「慣れ」は身に付きません。とくに時間配分に関しては非常に重要で数学や国語、英語あたりは最後まで解ききれなくなる可能性があります。記述式とは異なりわからない問題があってもある程度選択肢を絞ることができれば最悪勘で正答することもできるマーク式問題という性質上最後まで終わらないのは致命的ミスです。また見直しの時間が取れればうっかりミスを減らすこともできます。マークなのでうっかりミスをすると一気に数十点消し飛ぶ場合もあるのでこれは重要です。

気分転換に2次試験の問題を解くというのはありですがセンター特有の慣れを身に着けるためには12月からはセンターに集中するべきです。

センターを解くと馬鹿になる?

じゃあ基礎ができたらセンター対策すぐ始めればいいじゃんと言われそうですがそうではありません。前述のように秋まではより難易度の高い2次試験に集中するという理由もありますが、センター対策を始めるのを12月にお勧めする理由はセンター試験の勉強ばかり説いていると2次試験の問題が解けなくなるからです。センター試験が終わった直後は秋の段階以上に2次試験の問題が解けなくなっている場合が多いです。私の高校時代の先生がセンターの勉強をしていると馬鹿になると言っていましたが2次試験の問題を解くという点では、まさしくそんな感じです。おそらく1か月ちょっとのブランクが原因なのだと思います。滑り止めの私立も考えている場合はセンター後の2次試験勉強時間はさらに減少するということを考えるとセンターによる2次試験ブランクはできるだけ少なくしないといけません。勉強しなければセンター試験で点数は取れないがセンターの勉強ばかりしていると2次試験の点数が取れなくなってしまう…これがセンターを12月からの約1か月で集中して攻略する理由の一つです。

まとめ

・センターを解くのにも基礎がなければ話にならない。まずは基礎固めを行うべき。

・高3の夏や秋には2次試験の勉強に集中。センターは不要。

12月からはセンターの勉強を開始。センターに慣れること。

・あまり早くから始めると2次試験に悪影響を与えるので注意。

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