(2019年)東大の足切りラインについて語る

2019年の東大の足切りラインが発表されています。今回の足切り点がどんな感じだったか受験生に限らず気になる人は多いでしょう。今回は平成最後の足切り点についてみていきたいと思います。

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文系はかなり高めの足切り点

2019年について文科一類は628点、文科二類は728点、文科三類は750点でした。2018年は文一は582点、分二は703点、文三は738点でしたのですべての科類で足切り点が増加しました。予備校の事前予想からもほとんどすべての科類で増加しています。

例年足切り点が低い文一は予備校予想を受けて志望変更した人の流入が多いのか予想よりも足切りが高くなったようです。ただし、文一は足切り点こそ低いものの日本の文系で最もレベルが高く、最終的な合格最低点は他の科類を上回ることが普通です。

文二は去年よりもさらに足切り点が上昇し、人気が回復しています。予備校予想よりも大幅に上昇しているので注意が必要です。

文三については年にもよりますが2次試験が得意な人なら750点程度でも逆転合格する人がいるということを考えると750点はかなり厳しいですね。

2010年代半ばの東大文系は足切りが行われないことも多く、一時は若者の東大離れも叫ばれていました。しかしここ3年足切りがなく、足切り点が上昇しているという点から東大文系の人気は回復傾向にあると言ってよいと思います。政府の「景気が回復し、就職状況もよくなっている」という発表を信じて大卒就職組が多い文系に進む人や強気な出願をする人が増えているのだと考えられます。しかし消費税増税とオリンピック終了後は景気が悪くなるというのは歴史が示しているので今年受験した人たちが卒業するころまで好況が続いている可能性はかなり低いと思います。

理系は理一が減少で他はほぼ変わらず。

理系の2019年は理一が698点、理二が720点、理三が630点でした。2018年は理一が715点、理二が717点、理科三類が630点でした。理一は予備校予想も下回っており、昨年比でもやや下がりました。理二、理三は前年とほぼ同じですが、理三は面接試験が復活した影響で足切りの倍率が3.5倍に下がったので実質的には足切り点も減少していると言えるでしょう。

東大で定員が最も多い理一は600点台だったり、700点台半ばだったりと足切り点はあまり安定していませんが今年はギリギリ600点台でした。前年比でも下がっており、受験生にとってはうれしいことでしょう。

理二は2016年にまさかの足切りなしという状態の後は安定して700点台をキープしています。ただ予備校予想よりも足切り点が上昇していたこともあり、ボーダーラインの受験生には厳しい結果だったかもしれません。

理三は足切り点は毎年低いですが、受験生の層が厚く、日本一の難易度なので、正直足切り云々を心配する実力では合格は厳しいかもしれません。くわえて面接試験も復活したためさらに難化したと言えます。

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