(大学受験)東大世界史対策、合格点が取れる勉強法を紹介(大問1編)

世界史

東大の世界史対策について今回は具体的な勉強法を考えていきたいと思います。「センターでは9割楽勝なんだけど2次だとどうしても点が取れんなあ」という受験生は結構いると思います(私がそうでした…)。600字論述のおかげ?でインパクトの強い世界史ですがしっかり対策すれば6~7割をとることは十分可能だと思います。

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大問1はタテヨコのつながり重視

大問1は600字論述と言われる問題です。膨大な量の記述が必要となるために一つの事項について深く聞いてくることはありません。例えばジョン王の政策について600字以内で述べよという問題はおそらく出ません。600字使わせて少なくない配点を与えているのに特定の分野のみ詳しいオタク学生が得をするような問題は入試としてあまりふさわしくないと思いますし、それで合否を分けることはしないと思います。

では何が重要なのかと言われるとセンターでも言われるようにタテヨコのつながりだと思います。ここでいうタテとは同じ地域の複数の時代、ヨコとは同じ時代の複数の地域のことを指します。タテに関しては学校の授業でも教えられていることですからそれほど苦労しないかもしれません。しかしヨコに関しては苦戦する人も多いと思います。東大の大問1ではヨコを問う問題は嫌というほど出題されています。大航海時代、モンゴル帝国の交易、パックス=ブリタニカetcと出そうな例は豊富にあります。また特定のテーマについて複数の国について論述させる問題もよくあります。こちらの例を挙げると「帝国」「異民族支配」「世界恐慌」などです。

こういった問題について600字以内で論述できるようになるためには単に知識があるだけでなく分野や時代を横断できるように知識を活用できなければなりません。しかしながら学校の授業では基本的にタテに歴史を教えるので横のつながりは意外と盲点になるのです。ではいったいのでしょうか。

ヨコのつながりを自分でまとめてみる

ヨコのつながりを意識するには学校で教えられたタテの歴史を横に並べ替えてみるしかありません。自分のノートにそれぞれの時代についてヨーロッパ、中国といった主要地域だけでなく周辺地域の歴史も加味してまとめてみるのがよいと思います。もちろん時間は有限なのですべての時代を一からまとめるのは難しく、先に述べた頻出の時代について優先的にまとめていくといった感じでよいです。

どうしても世界史対策に使う時間がない場合は世界史をヨコから見ることに焦点を当てた参考書もあるのでそちらを購入してみるのも悪くないと思います。

過去問を解いてみる

すべての教科で過去問は大切ですが東大世界史の場合、その重要性は他教科よりもワンランク上だと思います。なぜなら東大世界史は過去問のリサイクルが行われるからです。もちろん過去問と全く同じ問題が出ることは決してありませんが似たようなテーマが大問1で出題されることはあります。そのため過去問で傾向や時間配分を知るというだけでなく、本番で役立つ知識そのものを補うこともできます。

また600字論述なので文章の組み立て方も大きなポイントになります。適当に書いていると論旨が支離滅裂になったり、字数の不足、超過が起こったりします。問題文をしっかり読み、ヒントや解答において要求する事柄となる文については下線を引っ張っておきましょう。大論述ではいきなり書き出さずに余白等を使うことで構成を考えてから回答することを心がけてください。なお解答は必ず学校の先生や予備校教師など専門家に添削してもらってください。自分ではかけていると思っても意外と点に結びつかないという回答はあるので添削によって何がよくて何がダメかしっかり把握しましょう。

最低でも赤本に載っている分は確実に解いておきたいです。浪人生や世界史で高得点を取りたい人は東大の世界史25か年(27か年)の問題にチャレンジしてみるとよいと思います。また過去問ではないですが過去問を分析してテーマ別に学習することをコンセプトにした問題集もあります。テーマ単位で大問1の論述が出ることも大いにあるのでこちらも役立ちます。

 

まとめ

とにかく大問1では世界史のヨコのつながりに注目させる問題が多いです。自分でまとめるなり、参考書を利用するなりして対策しましょう。知識が十分あるなら過去問演習を行い600字論述を書ききる構成力を身につけましょう。

問われる知識自体はマニアックではないので過去問をどれだけ解いたかが大問1の出来を分けると思います。

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