浪人生の受験戦略(宅浪編)メリット・デメリットを解説

浪人が決定した場合、今後1年間をどう過ごすかは運命の分かれ道です。主に宅浪、通学圏の予備校、入寮し都市部の予備校の3つの選択肢があると思います。今回はその中で宅浪について述べていきたいと思います。

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メリット

安い

当然ですが予備校に通っていないので費用はほとんどかかりません。受験関連でかかる費用は問題集や模試、受験料、受験遠征費くらいです。一番ネックになる予備校費用が0なので予備校に通うよりは数十万円、場合によっては100万円以上節約になるはずです。

100万円というとかなりの大金です。国公立大学の1年分の授業料と入学料よりも大きい額です。そう考えると金銭的なメリットは大きいと思います。

自由

予備校生は予備校のカリキュラムに生活を拘束されますが宅浪は自由です。自分の好きなように時間を使えます。苦手教科に1日中時間を使ってもよく、自分の好きなように勉強できます。予備校の授業についていけず、脱落ということは起こりません。

学習アプリの台頭

近年はスタディサプリはじめ様々なアプリが登場しています。これにより予備校に通わなくても、映像授業という形ではありますが授業を受けることができるようになっています。その他にも受験コンパスなど受験生の生活管理を助けるアプリもあります。

また宅浪のコミュニケーション不足やライバル不在といった問題点もSNSやブログ等をうまく活用すればある程度補うことはできるでしょう。宅浪のハードル自体は文明の進歩により下がりつつあるような印象も受けます。

デメリット

情報面や添削等のサポートが不足

アプリの台頭により和らぎつつはありますが、やはり独学である以上サポート面では不利です。予備校なら受験生よりも詳しい情報をすぐに提供してくれますが宅浪では情報収集も自分でしなければなりません。とくに古い情報、真偽不明の情報には気を付けないと情報戦で後れを取ることになってしまいます。

また解答の添削を見てくれる人もいません。国公立大入試は論述問題が花形であり、答案をかけたと思っても意外と点に結びついていない場合もあります。添削を受けないと分かった気になっている答案をズルズル書き続けてしまう可能性もあり危険です。母校の先生などに添削を依頼できないとかなり厳しいと思います。

誘惑の多さ

宅浪は孤独なため悪い友達の誘惑は少ないのでメリットだという意見もありますがそうばっかりではありません。予備校生の場合は拘束されていますが宅浪の場合は自由に時間を使えます。それ故に自由に勉強せず、1日中遊んでしまうという危険性もはらんでいます。

友人と遊びほうける可能性はほぼ0でしょうが現代社会では友人以外にも誘惑は大いに存在します。パソコンやスマホがその典型です。とくに前述のアプリやSNSを使う場合は注意しないと勉強とは全く関係ないことを調べだし、数時間浪費してしまった…ということになりかねません。

孤独

SNSやブログであったこともない友達と交流することはできても高校時代の友達との交流は減ります。顔の見える相手とのコミュニケーションは減らざるを得ないので人によっては孤独感は尋常ではないでしょう。同じ志望校を目指す仲間がいないとモチベーション維持も大変なので孤独であることはメリットに見えますが実はデメリットの部分が大きいと思います。

まとめ

金銭面のメリットは大きいですが、サポートを受けられず、孤独・誘惑と戦いながら1年走りきるの難しいと思います。正直に言ってお金出すのが嫌で宅浪するくらいなら志望校を下げて合格する確率を上げるか滑り止めに入学してしまうのも手だと思います。

近年は宅浪の地位を相対的に向上させるようなアプリも出ていますし、宅浪で合格する人もいます。しかし強靭なメンタルを持ち、自己管理をしっかりできる人でないと厳しいでしょう。

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