現役生が語る東大の現実ー東大入学のメリット・デメリット

東大に受かってよかったところ、悪かったところについて現役東大生の私が語ります。わりとぶっちゃけるのでよろしくお願いします。

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良いところ

進学選択(通称は進振り)

他の大学は入学時点で学部が決まってしまいますがご存じのとおり、進振り制度によって東大は2年の夏まで学部の選択が猶予されています。この学部選びが所定の単位と成績さえ満たせば何でもアリで、文系で入学して理転するのもその逆もOKです。ただしごく一部の理系学科は文系完全お断りのところもあります。

大学入学後の授業で興味を持った分野に進路を変えられるのでかなり有意義な制度だと思います。ぶっちゃけ高校の時点では大学で何を勉強するか、あまりわからない場合が多いですし。ただ優柔不断な学生や成績が悪い学生は行きたい学部がなかなか決まらず2年夏で地獄を見ます。

大きな図書館

駒場も本郷も図書館はかなり広いです。文理問わずあらゆる分野の本がそろっています。高校時代とは異なり大学では専門書を読まされることも多くなりますがこれは自分で買おうとするとクソ高いです。そのため図書館で借りられると数万円単位で節約することも可能です。自習スペースやパソコン等も常備されているので充実しています。

他にも研究室や学部ごとの図書室もありますがそちらの方は問題が…。

恐ろしく頭がいい人がクラスに1人はいる

流石に全国から集まる東大入試を突破してきただけあって(入学時点では)猛者ばかりです。その東大の中でも上位1割くらいのガチの天才については本当にレベルが高いです。体感的にクラスに1人以上は必ずいると思います。大腸菌を観察するのが趣味の人とか単語を一瞬で覚える人とか並ではない人がいました。同じ東大でも実力差はかなりあり、ぶっちゃけ何考えてるかよくわからん人も多いですw。特に地方の学生については周りにこのレベルの天才がいないことも多かったと思うので結構刺激されます。

立地がいい

駒場キャンパスは渋谷まで徒歩圏内で授業の空きコマが多い場合や午前で終わる日なんかは遊びに繰り出すこともできます。飲食店も豊富です

本郷も上野、秋葉原に頑張れば歩ける距離です。流石に1時間分の空きコマではきついですがヒマな時には動物園とか博物館とかに遊びに行ってもいいでしょう。丸ノ内線を使えば池袋にも20分~30分あれば行けます。水族館好きやポケモンマスターの人には良いかもしれません。

テレビ番組の豊富さ

一部の地方では映らないテレビ東京や東京MXが映るのは評価したいです。東大の評価かと言うと微妙だけど。

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悪いところ

制約の多い図書館がある

総合図書館以外にも学部や研究室ごとに図書館・図書室がありますが、学部生の利用が厳しく制限されているところがあります。もちろんガバガバで他学部生にもフレンドリーな場所も確かにありますが、貸出できなかったり閲覧すらダメだったりとかなり厳しいところもあります。名前は出しませんがプライドが高そうな学部ほど利用の制限が厳しくなるイメージがあります。大学は基本的に例外を認めない役人気質なので頼み込んでもまず見せてくれません。ほしい資料が厳しい図書室にあるとめっちゃ萎えます。

東京だと褒められないどころかむしろ煽られる。

東京にいても東大生は「ふーん」で終わることが多いです。それもそのはず東大は1学年に3000人、つまり学部生は全部で12000人いるし、院生やOBも含めれば捨てるほど転がっていることになります。希少価値は皆無なのでチヤホヤされることは少ないです。

そのくせ何かあると東大だからこれくらいできて当たり前とかいう謎理論でゴリ押しされます。東大の人間は勉強は得意ですがそれ以外はからっきしという人もいるのでそういうタイプの人は苦しいかも。

キャップ制で自由に授業をとれない

前期教養課程(駒場時代)では1学期に履修できる授業は原則30単位というキャップ制が存在します。そのため自由に授業をとることができず、最初に頑張って1年冬や2年夏は留学するなり旅行するなりといった自由な生活が難しいです。とはいえ不可らなければ2年夏はかなり暇になりますが。

あまりにも評判が悪いためキャップ制は少しずつ条件が緩和されていっているのが救いです。

 

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