(声優)天才、桐谷華を出演作品とともに振り返る(デビュー編)

久しぶりの更新は桐谷華・沢澤砂羽の話題である。私も美少女ゲームを嗜むだけに非常に思い出深い人なのだが、なんとなくもう声を聴くことはできないのではないかと思い記事を書くことにした。なぜこのタイミングで書いているかはお察ししてほしい。某アニメのせいではない

デビュー当時から知っていたわけではないし、出演作品すべてプレイというわけでもないので調べた部分も多いのはご容赦願いたい。

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デビューから有名になるまでー初期桐谷華(~12年2月24日)

今でこそそっちの世界では知らぬ人がいないほどの声優ではあるが無名時代も存在した。桐谷華は2009年から「あいこ」、「とまとあいこ」名義で美少女ゲームに出演していたようである。しかしどの出演作品も名前のつかないモブ役ばかりであり、ファンの間での知名度はないに等しかっただろう。有名どころでは『真剣で私に恋しなさい!』にモブで出演していたらしい。

初めて桐谷華名義を用いた2010年、ニトロプラス制作『アザナエル』の権堂朝美が最初の名前の付いた役だと思われる。この役も公式サイトには載っていないキャラクターではあるが、エンディングムービーでは確認できる。

彼女の名前を世間にとどろかせたのは『穢翼のユースティア 』(オーガスト、2011)のラヴィリアであろう。大手ブランドのオーガストであるが有能な新人を発掘することに定評があり、『ユースティア』でも他に数名デビューしている。当時はほぼ無名であった桐谷華も初のメイン級として抜擢、その新人らしからぬ演技力で注目された。もっとも本作品のクオリティが非常に高かったことも幸いしたと思うが。

その後は同年6月に『キミとボクとエデンの林檎 』に出演。『ユースティア』のラヴィリアはメイン級と呼ばれることもあるが、公式サイトの扱いは他のメインヒロインよりも小さく、完全なメインヒロインという点では本作が初になる。秋には顔芸で有名な『恋愛0キロメートルにも』サブで出演。また本作品の発売前には記念すべき本スレpart1も掲示板に建てられた。

『ユースティア』と並んで初期桐谷を語るのに欠かせない存在と言えるのは11月に発売された『春季限定ポコ・ア・ポコ! 』(Alcotハニカム)の野々宮藍である。このキャラは駄妹の愛称で呼ばれる。私もこの作品はプレイしたことあるがウザい妹である。しかし決して不快にはならず、愛すべき駄妹を演じきっている。発売当時リアルタイムでプレイしたわけではないが滅茶苦茶感心したのを覚えている。

その後は目立った活躍がなかったが転機を迎えるのは年が明けた2012年2月。SAGAPLANETSの『はつゆきさくら』でメインヒロインのあづま夜を演じた。2012年屈指の名作と言われる本作で「処女だもん」という名言を放ちその地位を確固たるものとした。2月は他にもサブ・モブで2作品出演しており、これ以後はほぼ毎月のようにゲームに出演していくことになる。

これらの事実から『はつゆきさくら』出演の2月までが初期桐谷華であり、ここから先は彼女の全盛期が到来するといってよいだろう。

ちなみに2011年の出演本数は12本。うちメインは3本である。桐谷華名義以外にも、とまとあいこ・黒咲まつり名義の出演もあったようだ。

まとめ

本数的には大したことはない初期の桐谷華であるが、新人らしからぬ演技力で印象に残った役も多い。当時の作品であってもまるでベテランのような実力を思わせることは必至である。彼女を振り返るにあたっては重要な時代であろう。

次回は桐谷華の全盛期についてである。

(声優)天才、桐谷華を出演作品とともに振り返る(全盛期編)

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